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「デジタル遺品トラブル」あなたのパソコンは大丈夫?

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オンライン上に遺族の知らない遺品が遺されてしまう危険

パソコンやデジタルカメラといった
機器やインターネット利用の拡大で、
機器の中やネット上に、
遺族が知らない遺品が残されるケースが増えてきました。

デジタル遺品
です。

放っておくと詐欺に悪用されたり
多額の請求が来たりすることも。

終活の一環としてデジタル遺品も見直す必要がありそうだ。


「夫のパソコン、どうしたらいいんでしょうか」

愛知県在住の鈴木さん(64)は5年ほど前、
同じマンションに住む女性からこんな相談を受けました。

夫(当時59歳)はがんで急逝。
その遺品整理の中で困ったのがパソコンでした。

「パソコンやインターネットに詳しかった人なので、さまざまなデータや個人情報が保存されているのでは、と。奥さんは『捨てる訳にも下取りに出す訳にもいかない』と途方に暮れていました」(鈴木さん)


結局、ハードディスクを
取り外してから処分しましたが、
鈴木さんは
「自分にもしものことがあったら同じように家族が困るに違いない」
と、パソコン内のデータ整理に着手したという。


亡くなった人が使っていた
パソコンやスマートフォンデジタルカメラなどの
機器そのものや、
そこに残されたデータは
「デジタル遺品」と呼ばれる。

データは幅が広く、
デジカメの中の写真からメールを
やり取りしていた人の個人情報、SNSなどのアカウントなども含まれます。

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データは紙に遺すようにしましょう

A子さん(60代)は夫(70代)に
先立たれました。

旅好きだった夫はリタイア後ブログをスタート。

がんが見つかってからは、
ブログに寄せられる応援コメントが支えにもなっていました。

友人を介し
亡くなったことが知らされた後も
たくさんのコメントが寄せられ、
夫がネットの中で生き続けるような気がして、
A子さんはブログをそのまま残していました。


ところが半年が過ぎたころ、夫の友人から
「ブログのアカウントが乗っ取られているのでは」
と連絡が入りました。

銀行口座から身に覚えのない名目で
数十万円も引き落とされたが、
その原因は、夫のブログの
ニセのアフィリエイト広告で
買い物をしてしまったためではないか?と言うんです。


A子さんの事例では、
ブログのパスワードがわからないと、
家族ですらアカウントを削除できない可能性もあります。

資産に限らず、
パスワードの類は記録しておくべきでしょう。


お勧めなのは
「紙で残すこと」です。


データにして
パソコン内に保存する方法もありますが、
インターネットにつながった
コンピューターの中にある限り、
ウイルスに感染するなどで
流出する恐れがあります。

紙で保管しておけば、
よほどのことがない限り、
それを目にすることができるのは
家族や近しい人物に限られるはずです。


あなたのパソコンも要チェックですよ。