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老後を見据えて、40代の転職

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年齢と共に下がる、転職市場での市場価値

35歳、40歳、45歳……。
超人手不足市場と言われる、
転職市場はほぼ5歳ごとに大きく潮目が変化します。


特に40歳は大きな分岐点で、
転職することで
年収が上昇する割合が顕著に低下し始めます。


この転職市場の潮目の変化は、
景況はもちろん、業界や専門領域により
微妙に異なることもあり、
意外な落とし穴になりがちです。

20代後半から30代前半で
転職した経験がある人は、
転職市場での自分の市場価値が、
予想以上に高かったと感じた人も
多いのではないでしょうか?


Aさんの例を挙げます。

5年前に34歳で
初めて転職活動をした際に、とんとん拍子で
複数の企業から内定をもらい、
また年収やポストも
好条件が提示されたりしたことで、
「自分は世の中からこんなに必要とされているのか」
と驚いたと振り返っておられました。


ただ、このAさん、
会社の業績悪化に伴い、
今年、転職活動を始めたところ、
5年前とはまったく違う状況にショックを受けていました。


これだけ人手不足が
ニュースになっているにもかかわらず、
書類通過すら難しく、
結局20社以上応募して
面接に進めたのが3社、
しかもいずれも最終選考で
不採用になってしまいました。

年齢による企業の視線の違い、
をいまAさんは肌身に感じておられます。

そればかりではなく、
転職できたとしても、
転職前後の年収変化は
世代が上がるとともに厳しくなります。

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40代からの転職の考え方

「役職定年」「業績不振」
などを背景に、
これまで組織に貢献してきた人が、
突然転職市場に出ることになった場合、
上記の構造の影響もあり多数のミスマッチが生まれます。


特に、
「DからBに移動したい」
「Dのままでキャリアを磨きたい」
という希望を持たれる方が多いのですが、
きわめて高い要件ハードルの
Bと供給過剰なDでは、
その希望を受け入れられる余地は少なく、
結果的に、希望の有無にかかわらず、
需要過多のAや需要の絶対数が多い
Cへの移動を促される構造になっています。


それでもBやDの領域を志向する場合は、
高い競争率を突破する戦略と行動が必要になります。


転職活動をされる方には
「これまでやってきたキャリアを生かしたい」
という思いを口にされる方が多いのですが、
特に40代を超えてこれまで
やってきたキャリアを生かすには、

「会社を超えても通用する競争優位なスキル水準を獲得するために、これまでの2倍、3倍の努力が必要になる」

というのが実情です。


「これまでのキャリアを生かすこと」
が、ご本人の頭の中では
「過去やってきたレベルの努力を続けること」
「過去の待遇水準をキープすること」
と同義語になっている方の場合、
激しい競争を勝ち抜くには
パワー不足になる可能性が
極めて高くなってしまうので、
ご自身の「市場価値」を過信せずに
謙虚に転職活動に臨みましょう。